私が高校を卒業するまで、祖父母、両親、私たち兄弟の三世代で同居していました。
両親は共働きだったので、祖父母とは本当に沢山の時間を共にしていました。
 
家を出る時は祖父母の「いってらっしゃい」で見送られ、
家に帰れば祖父母の「おかえり」で迎えられる。
それが私にとって、ごく普通の、かけがえのない日常でした。

祖父母は、私が大学入学のため実家を離れてしばらく後から、ふくろうの家と同じ介護付き有料老人ホームに入居していました。
毎回、帰省するたびに会いに行っていましたが、最期の数年はコロナ禍のために思うように面会もできないまま祖父母は帰らぬ人となりました。私が当たり前のように言ってもらっていた言葉も掛けられないまま……。

その翌年、やるせなかった思いを胸に私はシニアライフの代表取締役へ就任しました。
私が代表になってから一年が経ち、ようやくあの時のやるせなかった思いが形になりました。

現在に至るまで、介護に関する知識も経験もないまま業界に飛び込んできたために、日々、全てにおいて未熟であることを痛感してきました。そして今も尚、痛感しております。
ただ、支えてくださる方や、協働してくれる仲間たちに恵まれていることは確かであり、私にとってはそれが何よりも誇りです。​

会社が上手くいかないのは、私の責任。
会社が上手くいっているのは、皆様のおかげ。

​このことを胸に刻み、関わってくださる皆様に幸せをお届けするという私の使命を、私の人生をかけて全うしてまいります。